こんな疑問にお答えします!
- 書籍やネットの年収・残業時間・有給取得率って本当に合っているの??
- 実際のところ、機械系エンジニアの年収・残業時間・有給休暇ってどのくらいなの?
結論
- 給与のうち、実際に受け取れる金額は年収の8割程度
- 残業時間、有給休暇取得には偏りがある
- 書籍やネットの情報は会社全体や1年間の「平均値」であることが多く、鵜呑みにしてはならない
1.年収
ゆず子の1-3年目の年収と手取りは以下の通りです。
まず、棒グラフは年収の内訳を示します。
基本給:等級によって決まる固定給
手当:地方手当や交通費等
残業代:残業に対する給与
賞与:俗に言うボーナス
棒グラフから1年目から2年目は年収が大きくアップしていることが分かります。
この理由は2点です。
・1年目は賞与が満額出なかったため
・1年目は残業代が少なかった
賞与についてです。
会社によりますが、1年目の賞与は満額もらえないことが多いです。
賞与は基本的に、半年間などの査定期間をもとに支給額が決まります。
夏の賞与が支給される6月時点で、入社して2ヶ月程度の新入社員は、査定期間が足りず、支給基準を満たしていません。
そのため、ゆず子は夏の賞与は数万円程度しかもらえませんでした。
残業代についてです。
ゆず子の1-3年目の残業代は以下の通りです。
残業時間 | |
1年目 | 98 h |
2年目 | 356 h |
3年目 | 454 h |
1年目から2年目で大きく伸びていることが分かります笑
理由は後述しますが、とにかく残業代で随分年収が変わるということです。
次に、グラフの折れ線の手取りについてです。
手取りは、実際に会社から手元に支給される金額になります。
グラフから、手取りは年収から随分と減っていることが分かると思います。
これは、年収から、所得税・住民税・健康保険料・厚生年金保険料・社食代等が差し引かれている(控除されている)からです。
ですので、情報誌やネットで年収が600万円と書かれていても、実際に手元に支給されるのは500万円程度であったりします。
書籍やネットに書かれている金額がそのままもらえるわけではないので、注意が必要ですね。
なお、ゆず子の1-3年目の控除額は以下の通りです。
控除額 | |
1年目 | 約70万円 |
2年目 | 約105万円 |
3年目 | 約140万円 |
ゆず子は最近までほぼ控除額を気にしたことがなかったのですが、改めて数値にすると、だいぶ引かれているなと感じます。
仕方がないこととは言え、少し悲しいですね,,,。
ちなみに、住民税は地方自治体が住民に対して課税する税金で、前年の所得が一定の額を超えた場合に納税する必要があります。
逆に言えば、前年(学生の頃)の収入が一定額を超えていなければ支払う必要はありません。
よって、1年目は住民税の対象に入らない人が多いのですが、2年目からは納税しなければならないので、手取りが減る,,,といった、不思議な現象が起こることも多いそうです。(ゆず子は残業代でカバーされました笑)
2.残業時間
上述しましたが、ゆず子の残業時間は以下の通りです。
年間 | 月平均 | |
1年目 | 98 h | 8.2 h |
2年目 | 356 h | 29.7 h |
3年目 | 454 h | 37.8 h |
1年目と2年目で大きな差がありますが、理由は2点です。
・忙しい部署に異動した
・忙しい時期が多かった
一口に技術職と言っても色々な部署があります。
例えば、既存製品の改良を行う部署や新しい製品を開発する部署、検証を行う部署や、苦情の原因追及する部署等です。
そのため、部署によって、忙しさや忙しい時期に差があります。
ゆず子は1年目は比較的忙しくない部署でしたので、そこまで残業する必要はありませんでした。
ところが、2年目に異動して忙しい部署になってしまったため、残業が急増したというわけです,,,。
また、定期的に新製品を出しているようなメーカーだと、新製品のリリースが近づいてくると忙しい時期が続くこともあります。
すなわち、部署や時期によって、10~50hまで変動するということです。
書籍やネットに書かれている残業時間は、会社全体や年単位で均されていることが多いです。
「ネットには残業10hと書かれていたのに、自分の部署の平均は30hだった,,,」ということもあるかもですね。
3.有給休暇取得率
ゆず子の有給休暇付与日数と使用日数と残日数は以下の通りです。
付与日数 | 使用日数 | 残日数 | |
1年目 | 10 | 6 | 4 |
2年目 | 11 | 5 | 10 |
3年目 | 12 | 9.5 | 12.5 |
1年目は、手持ちの有休が少ないため、体調不良になった場合を考え、取得日数は少なくしていました。
2年目は、忙しくなったことや、自分も友人も社歴が浅いため、有休をコントロールしにくく、遊びの予定を合わせにくかったたため、取得日数は少なめでした。
3年目は、多少有休のコントロールができるようになったため、友人と出かけることが多くなり、取得日数が増えました。
一方で、管理職の方々やゆず子よりも忙しい部署に居る方は、ほとんど有休を取っていない方もいます。
ですので、有休取得率も残業時間と同じように、部署や役職によって変わってくるということです。
なお、労働基準法により、会社は、有給休暇付与日数が10日以上の社員に年5日間、確実に有休を取得させる必要があります。
そのため、どんな会社でも、最低5日間以上は有休を取ることができるのです。
(といっても、お盆や年末年始も合わせて5日間なので、普通に取れば消化できると思いますが,,,)
それ以上の有休の取得については、職場の雰囲気と本人のライフスタイル次第かなと感じます。
まとめ
重要なのは、書籍やネットに書かれている数値が、そのまま自分が入りたい部署に適応されるか分からないということです。
また、就活イベントで社員との座談会等がよくあると思いますが、同じ会社の社員でも自分が入りたい部署と異なる社員では、年収や残業時間が全く異なる可能性もあります。
できる限り自分がやりたい事に近い仕事をしている社員から話を聞くようにすると、入社後のギャップがないかもしれません。
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